NEWS 新しく認証された2つの道 「印象派絵画の道」「シャルルマーニュ街道」
2018/ 08/ 23
NEWS 新しく認証された2つの道 「印象派絵画の道」「シャルルマーニュ街道」
2018年度最大のニュースは、
「ヨーロッパ・カルチュラルルーツ」に、
2つの道が新たに加えられたことですね。
〇「印象派絵画の道」
Chemin de l’Impressionisme
〇「シャルルマーニュ街道」
La Via Charlemagne
印象派絵画の道
これまでフランス印象派を中心に語られてきた流派でしたが、
19世紀末から20世紀半ばまで、
ヨーロッパ各国から輩出した
外光派の画家(peintres de plein air)たち
それに関わるコロニ-(芸術家村)、
彼らが描いた地方の光景、都邑、
さらには其の作品を展示する美術館を繋いで
一大ネットワークを編み上げようというプロジェクトです。
このコレクションは、
いわば「露天の美術館」(musée à ciel ouvert)
というわけです。
教育的な意味合いも有り、
文化観光の重要な柱のひとゆになりそうですね。
ドイツ、スペイン、フランス、イタリア、
オランダ、スロヴェニアを横断するプロジェクトです。
しかし、なぜここにはベルギーやスイス、
オーストリー、リュクサンブールの名前がないのですかね。
詳しくは別項本論にてご紹介しましょう。
シャルルマーニュ街道
これはひとえに「ヨーロッパの父」と称される
シャルルマーニュ(カルル大帝 742-814)という
歴史上の大人物に関わる地域と事績を集合するネットワーク編成です。
シャルルマーニュは、
ヨーロッパをその多様性のままに統合し、
フランク王国を建設しました。
銀を通貨とする貨幣制度を定め、
度量衡を統一し、.
カロリング小文字体Carolingian minusculeを創出するなど、
「カロリンガ・ルネサンス」と称される文化的な功績も伝えられていますね。
関係する国は、ドイツ、ベルギー、スペイン、フランス、
アイルランド、イタリア、リュクサンブール、スイス。
おそらくその事績と伝説は、ヨーロッパ全土に及ぶことでしょう。
青少年向けのアイベントやセミナーも企画されていて、
カルチュラル・ツーリズムに加え、
教育的効果も期待されているようです。
詳しくは別項本論にてご紹介しましょう。
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