2020年度に新規開設された2つの「文化の道」
2021/ 09/ 09
2020年度開設 「文化の道」
「歴史的庭園の道」」 ( European Route of Historic Gardens /
Itinéraire européen des jardins historiques)
ながきにわたりヨーロッパ文化とそのアイデンティティをつくりあげてきたのが歴史的庭園です。
各地の王領地や都市圏(unités urbaines)、修道院、宮殿離宮や別荘、大富豪のレジデンスなど、重要な役割を果たしてきた場所と緊密に結びついています。
庭園景観の造営方法は。ヨーロッパの各地域をつらぬいて、庭園造形、造園をめぐりさざまな専門業種をそだてあげ、発達させることに貢献してきました。
それは多くの偉大な芸術家たちの創作意欲をかき立てる場所でもあり、社会的な伝統行事を生み出す中心でもありました。
「歴史的庭園の道」は、1981年のIFLAフィレンツェ憲章によって定められ1982年 ICOMOS 歴史庭園国際憲章として発足した「歴史的庭園」の定義によって各国各地域の庭園を結びつけるものです。
2.「ローマ・ゲルマニカの道」
(Via Romea Germanica)
ドイツ北部から出発し、オーストリア、イタリアを経てローマに達するこの道
「ローマ・ゲルマニカの道 Via Romea Germanica」は、1236年アルベルト・フォン・シュターデ司教が、ドイツ北端の町シュターデからローマに至った巡礼の足跡を辿る道です。
アルベルト司教は、ローマ教皇からシュターデのマリア修道院創設の認可を受けるためにローマへと向かうのですが、
その旅の途上で見聞きした場所や事物、距離旅程を、1256年 『シュターデ年代記』にまとめました。
そのなかで、ドイツ、スエーデン、デンマーク、ノルエー、バルト海諸国からの巡礼者たちに、ローマに至る最良の道Via Melior を詳細に語っています。
それ以来、多くの王侯貴族、兵士や承認、巡礼者や旅行者によって、この道は「ローマ・ゲルマニカの道」として辿られたのでした。
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